
アジアンバンク & キャピタルトラスト
こんにちは!money講座です!
今日ご紹介するのはこちらになります!
設立日が2018年11月27日にもかかわらず、
公式サイトもいつまでたっても立ち上がらない。
アジアンバンクに対する世の中の評価はある程度出ていますが、
いったい何だったのか。
おさらいしていきたいと思います。
それでは参りましょう!
目次
アジアンバンク & キャピタルトラストの概要
口座開設サポートはこちら
https://asianbankandcapitaltrust.com/
そう、
冒頭で述べたように、
設立が2018年11月27日と古いにもかかわらず、
いまだに公式サイトが存在しないのです。
あるのはこのよく分からない「口座開設サポート」なるページと、
後述するアフィリエイト向けの
https://i-v-affiliate.com/abct/
この二つのみ。
そして中身を見れば見るほど、
つじつまが合わない奇妙な投資話ということが分かってきます。
こんなのは到底信用できないというのが世間一般の判断でした。
ひも解いていきましょう。
どこの銀行?
このページのトップ画像を見てください。
アジアンバンクの法人登録情報を翻訳したものです。
それによれば、
- アメリカの首都ワシントンD.C.でライセンスを取得。
- ですが登録住所はオランダのハーグ。
- しかもバーチャルオフィス
というトリプルコンボ。
いきなりいいネタを振ってきます。
最初から銀行業務を営んでいるとはとても思えませんでした。
どんな銀行?
アフィリエイト向けのページをまとめると、
- アメリカの首都ワシントンD.C.でライセンスを取得済みの信託銀行
- インターネット申込で口座開設可能
- デビットカードで世界中のATMで出金・支払決済
- SWIFT送金で世界中の銀行から資金移転できる
- Bitcoinなどの暗号資産も口座に直接デポジット
- アプリで簡単にネットバンキング
- ハワイに顧客専用プライベートサロンを開設
- IVA(後述)が口座開設、その後の顧客対応をすべてサポート
でした。
どこを切り取ってもすべて不可解というのは、
なかなかありませんね。
そもそも銀行?
このページのトップ画像、
「会社の種類」の欄は「法定信託」とあります。
ちなみに原文は「Statutory Trust」
いずれにしても、
アジアンバンク
これはBANKではなくただの投資信託の組合みたいなものということが分かりました。※1
ここに書いてるじゃない。Statutory Trust と
名称にBANKと入っているから銀行とは乱暴過ぎやしませんか、完全な嘘。
簡単に言えば、
「みんなでお金を出し合って不動産を買おう」
「みんなで債券を購入しよう」
という類で、信託銀行なんてとんでもない。
日本で言えば、一応、登記されているので、投資事業組合のようなのだぜ。
的を射たコメントですね(笑)
アジアンバンク もう少し詳しく
銀行ではないことが分かりました。
じゃあこの団体は出資者を集めて何がしたかったのかを、
さらしていきましょう。
デビットカードがまだ使える?
ユーザーの立場からすると、
これが事実ならば本当にありがたい話でした。
海外で増やしたお金を、
海外の金融機関のデビットカードを使って日本で引き出す。
以前は使えた手法です。
ですが最近はマネーロンダリングや脱税防止のために、
国をまたいで使えるデビットカードは発行されなくなってるはずですが・・・?
暗号資産も口座に直接デポジットできる?
最も興味深かったのはここでした。
だからこそ、
この画期的な話がホンモノなのか徹底的に調べましたよ。
するとこんなニュースに触れてしまうのです。※2
アメリカの暗号資産(仮想通貨)を運営するクラーケン(Kraken)がアメリカのワイオミング州より「クラーケン・フィナンシャル(Kraken Financial)」の設立申請を認可されたことを発表した。
クラーケン・フィナンシャルは、連邦法および州法で認められた銀行認可を受けたアメリカ史上初のデジタルアセット企業となる。またクラーケン・フィナンシャルはデジタルアセットの包括的な預金引取、カストディ、受託サービスを提供する規制対象のアメリカ初の銀行となる。
具体的にクラーケン・フィナンシャルは、暗号資産での請求書の支払いや給料の受け取り、投資や取引ポートフォリオへのデジタル資産の組み込みまで、アメリカの顧客がデジタル資産と各国通貨の間でシームレスに銀行取引を行うことを可能にしていく。
金融大国アメリカ。
規制が極めて厳しいゆえに金融大国になったアメリカで、
史上初めて暗号通貨を預金できるようになった銀行は、
アジアンバンクなんかではなくクラーケン・フィナンシャルだったという事実。
そろそろとどめを刺しましょう。
IVAの役割
アジアンバンクには、
顧客対応のための提携サポートサービスでIVA(Infinity Value Affiliate)というものがあります。
サイトはこちらです。
アフィリエイトと謳ってますが、
見れば分かる通り正真正銘のMLMでしょう。
おそらく”中の人”は同じだと思います。※3
20/06/19 23:03:09
菊池です。回答いたします。
銀行は現在グランドオープン前ですが、分配金について説明します。
1アカウント程度で参加されている方ですと、一番大きなボーナスは、年に一度の『年次タイトルボーナス』というものになるかと思います。要するに創業者配当がもらえるわけです。株主配当的なものとお考えいただくと良いかと思います。
これは、傘下のグループを作らなくても継続的に毎年もらえます。
ところが、7アカウントを保有するディレクターという形で参加されている方や、ディレクターを複数買われている方、私のように自分の組織を作っていき、プロデューサーやマネージャー、チーフマネージャーなどというタイトルを取った方ですと、年次タイトルボーナス以外に五つのボーナスを毎日受け取れます。毎日ですよ、毎日。今日やった仕事が明日には反映されるのです。これは皆様が登録時に支払う登録料や更新料からアフェリエイターが継続的に取得できます。私も実際に受け取っており、勉強会を私が開くときには報酬の明細を参加者の皆様に公表しております。(一部抜粋)
勧誘に躍起ですね(笑)
しかしながら、
すっかり底は割れてしまいました。
まとめ
規模は大きそうで底が浅いオファーと言えば、
以前こんなのも検証しました。
現在はマルチがメインになっているらしく、
お金だけが動いているだけのようですね。
口座開設を推奨しているサイトは、
アフィリエイターしか見当たらないという残念な状況のようですよ。
円について、
または将来について不安な時、
オフショアという選択肢を持つことは良いと思います。
ですがよく考えてください。
海外の仕組みについてどれほど精通しているだろうか。
国内にもっと取り組む価値のある案件はないだろうか。
少しだけ立ち止まって自身を見つめてみる。
きっとそれも選択肢かもしれません。
事情も分からずMLMに組み込まれたあなたは、
加害者にもなり得るのですから。
最後までご覧いただきありがとうございます!
【参考】
※1 ※3 https://sa-gi.net/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF/